いま脇の下をくすぐれるアイドル

20XX年の日本。
アイドルの業界は空前のブームで盛り上がりを見せていた。だがその競争はどんどん激化し、コンセプトはどんどん細分化されてマニアックになっていた。

例えば、新しく登場したのが「脇の下をくすぐれるアイドル」。
若くて可愛い女子〇学生5人組のアイドルだ。

普通に歌ったり踊ったりするアイドルなのだが、普通のアイドルと違うところがある。それはCDに同封されている「くすぐり券」を入手すると、くすぐり会に参加することができ1人15秒間、好きな押しのアイドルの脇の下を15秒間、コチョコチョできるのだ。

くすぐり交流会の仕組み

当日、5人のアイドルのメンバーたちは、全員、X字の拘束具に手足を広げる格好で、立ったまま拘束されている。もちろん衣装はノースリーブで脇の下は丸出しだ。脇の下を自分で閉じることはできないし、逃げることもできない。

ファンは好きな押しのアイドルの前に1列に並ぶ。
先頭から1人ずつスタッフに呼ばれる。呼ばれたファンは前に出て、拘束されているアイドルの目の前に立つ。1人につき15秒間の時間が与えられる。

この15秒間は、好きなだけ脇の下をくすぐることができる。
脇の下以外を触ることは一切許されないが、脇の下の触り方・くすぐり方は自由だ。またくすぐっている間は、自由にアイドルの女の子に話しかけることができる。

初めての方だと、

「ずっとファンでした!」
「今日は会えて感激です!」
「本物もめちゃくちゃ可愛いですね!」

などと話しかけながら、脇の下をくすぐる男性ファンが多い。
プロ意識の高いアイドルの女の子は、なんとか「ありがとうございます!」と答えて、ファンと15秒間、会話をしようと試みる。だが、脇の下をコチョコチョされてしまうので、ほとんど会話にならないことが多い。

「ぎゃっははははっはははははーっ、あっ、ありがーっははははっはははは、ひっひひひっ、くすぐったいーっはっはははははっははっ、だめーっははははっははっ」

自分では閉じられない脇の下を、はじめて会う男性ファンにコチョコチョとくすぐられて、顔をクシャクシャにして爆笑するアイドルたち。

特にくすぐりに弱い子の場合は、ほとんど会話なんて成立しない。ファンに何を話しかけられても、ただ15秒間、「ぎゃはははははっ」「やめてっ」と無様に笑い苦しむだけで終わる。

本来なら、ファンと交流する握手会などの場は、自分をアピールする場でもある。
そのため、アイドル達は、できるだけ可愛い顔と声を作って、ブリッコをしたり、優しくお姉さんのように接したり、自身のキャラを演出する。

だが、このくすぐり交流会では、アイドルは顔やキャラを「作る」ことができない。6~7時間のあいだ、代わる代わる15秒ずつファンに脇の下をくすぐられて、男性の前でみっともなく大口をあけて爆笑したり、苦しそうに飛んだり跳ねたり、ときには、半泣きになってくすぐられるのを嫌がる。

そこでは、本当のありのままのアイドルの姿が見れる。それが、くすぐれるアイドルという訳のわからないコンセプトが、意外にもヒットした理由だった。

当日のくすぐり交流会の様子

交流会にはアイドルの休憩時間はない。
会場の人数にもよるが、基本的には6~7時間のあいだ、休憩なしで代わる代わるファンに脇の下をくすぐられる。その間、手足の拘束具は1度もほどいて貰えない。それが暗黙のルールである。

イベント中は、脇の下を散々くすぐられて、汗をかいても、涙を流しても、あるいは、ヨダレを垂らしたり鼻水を出してしまったりしても、スタッフは顔を拭うことすらしてくれない。だから後半になればなるほど、綺麗なメイクは崩れ、アイドルの顔はぐちゃぐちゃになる。

こんな状態で

「今日もすっごく可愛いですね!」

とか言われながら、ファンに脇の下をくすぐられるのは、もはや嫌味である。

くすぐり会も終盤にもなると、およそアイドルとは思えない顔を公衆に晒すことになる。コチョコチョされ続けたアイドルは笑い疲れ、くすぐりに弱い子は「もうやめてっ」と泣き叫ぶこともある。全身にぐっしょり汗をかくため、衣装はピッタリと身体に張り付き、下着が透けたり、恥ずかしい身体のラインが丸見えになる。

それが楽しみなファンは終盤に来るし、可愛い顔のうちに会ってくすぐりたいファンは最初に来る。

もちろん本当に熱心な濃いファンは、朝からイベント終了まで1日中いる。

「やっほ、希ちゃん! また来ちゃった!」
「やだっ、待って、もうやめてーっはっはははははははははははっ、
ぎゃーっははっははははははっははははっ、はははははっ」

「ほーら!希ちゃんの脇の下、こちょこちょこちょー♪」
「だーはっはっはっはははっはっははは、だめだめーっはっははははははっ」

CDを1人で2枚以上買ってくすぐり券を複数入手した場合、列の最後尾から並びなおせば、1人で何回もアイドルの女の子をくすぐることができる。執拗なファンなどは1人で何十枚も買って、何回も何回も列に並んでくすぐりにくる。

メンバーの中でも最年少で、一番脇の下のくすぐりに弱い希は、いつも最初に泣き出すことでファンの間でも有名である。そのため、必死に嫌がって泣き叫ぶ女の子をコチョコチョして笑わせたいというサディスティックなファンは、希の列に1日中並ぶことも多い。

脇の下のくすぐり方

アイドルの女の子は15秒間、ファンに脇の下をくすぐられては、次の人が呼ばれるまでの間隔(10~15秒)だけ休憩する。そしてまた次のファンに15秒間くすぐられる。

これが永遠と繰り返されるのでイベントの間、女の子はずーっとくすぐりに慣れることはない。まるで終わることのない拷問をされているような気になってくる。

脇の下のくすぐり方も、ファンによって様々だ。
それが、またくすぐりに慣れることを困難にしている。

例えば、同じ脇の下をくすぐるだけでも、優しくサワサワとくすぐる人もいれば、人差し指で円を描くようにくすぐる人も、5本指でワシャワシャとくすぐる人も、爪をたててカリカリとくすぐる人もいる。また通な人は、脇の下のツボを指で突いたり、グリグリと押し込むようにくすぐる人もいる。

「優亜さんは、こうされるのが弱いんですよね?」

そういって1人の男性ファンが、優亜の脇の下の一番深い窪みに両手の人差し指をあてがう。美人ですらりとした体型の優亜は、脇の下の窪みに人差し指をあてがわれて、その大人っぽい顔を苦痛と恐怖に歪ませる。

「…だめっ、やめてくださいっ….」
「そーれ! 優亜ちゃん、つんつん攻撃だ! 
つんつんつんつん!」

「ぎゃーーーーーっははっははははははっははははっ、
それダメーっ、ははははっ、それは本当ダメーーっはっははははははは、
息っ、息できないーーーーっはっはははははっはははははははっ」

「えー、
でもまだ10秒もあるよー、優亜ちゃん。
そーれ、つんつんつんつん(笑)」

メンバーの中で一番大人っぽい優亜。
女性向けの雑誌などでもモデルとして活躍しているカッコいい系の彼女が、ファンの男性に脇の下をツンツンされて、気がおかしくなったように長いサラサラの髪の毛を振り回し、爆笑している。

「あの大人っぽくてクールな優亜さんが、
人目も憚らずに、胸を揺らしながら笑い悶えてる姿を見るのが一番好きなんだよなぁ」
「わかるわかる! だから俺も優亜さん押しなんだよねー(笑)」

くすぐりの趣向もファンによってさまざまである。

単純に女の子が可愛く笑っているところを見たい、という健全なファンもいる。一方、自分がこの子を無理やり笑わせているんだ、という征服感に満足するファンもいる。

女の子が笑い疲れて半泣きになっていたら、くすぐらずに15秒間休ませてくれるファンもいる。「笑ってるところは見たいけど…、大好きなアイドルが泣いてるところは見たくない」という健全で優しいファン。

しかし一方で、「もうやめてっ」と泣いてるところを無理やり笑わせたい、というドSなファンも多い。普段は可愛い衣装をきたり、カッコよくステージで踊っている彼女たちの綺麗な顔を、鼻水とヨダレでぐちゃぐちゃな顔に歪ませたい、というファンたちだ。

結局のところ、こういうファンたちが一番熱心にCDの売上に貢献し、たくさんの「くすぐり券」をオークションで買い集め、何度も何度もくすぐりの列に並びに来るから、女の子にとっては地獄だ。

次話:いまくすぐれるアイドル「脇腹くすぐり券」について

オリジナル作品の紹介

くすぐらんどの9作目の新作です。
「お仕置き」「罰ゲーム」「遊びや仕返し」などの状況で、女の子が恥ずかしい体験をするエピソードを20個以上収録していて、くすぐりシーンも沢山あります。

公園で男子に仕返しでくすぐられたり、友達にお風呂でくすぐられたり、罰ゲームとしてトイレでおしっこするまでくすぐられたり、ママにお仕置きでくすぐられたり、先生にくすぐられたり。他にも、おしりの穴・おま〇このくすぐり、鼻の穴のくすぐり、姉が妹にバキュームベッドでくすぐられるなど、恥ずかしいくすぐりエピソードが多数登場します。

この作品の説明ページ

オリジナル作品の紹介

くすぐらんどの8作目の新作です。
最年少でナダレ地区防衛軍司令官に任命されたリヴァ。戦場では負けたことがない天才軍人だ。 しかし敵のディボラ軍に基地を襲撃され、さらに味方の裏切りにより敗北。部下たちの命を人質にとられる。

逆らえない立場になったリヴァは、大勢の兵士たちの見ている前で服を脱いで、すっぽんぽんになるよう命令される。さらに敵兵に手足を押さえつけられ、恥ずかしいコチョコチョ責め。意外にもくすぐりが弱点なのが敵にバレたリヴァ司令官は、部下の前で、泣いておし〇こを漏らすまでくすぐられる。

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